洗濯機の振動防止ゴム選びでよくあるのが、「おすすめ1位を買ったけど、使い物にならなかった」という失敗です。
振動防止ゴムは、見た目がどれも真っ黒で形も丸や四角なので、「どれも一緒」のように見えますが、素材や大きさ・高さが製品によって異なります。
しかし、「見た目はどれも一緒」なので、はじめて振動防止ゴムを買う人は「どれを選んだらいいかわからない」と思います。
そこでこの記事では、洗濯機の振動防止ゴムの選び方やおすすめの振動防止ゴムなどについてご紹介したいと思います。
もくじ
洗濯機の振動防止ゴムの選び方
冒頭でもお話しましたが、洗濯機の振動防止ゴムの多くは「黒くて、丸または四角い形」をしているので見た目だけでは違いが分からないと思います。
また、「昔から振動防止ゴムを使っているけれど、本当にコレって必要なの?」という方もいらっしゃると思います。
そこでここでは、洗濯機の振動防止ゴムは本当に必要なのか、選ぶときはどんなものを選べばいいのかなどについて解説したいと思います。
洗濯機の振動防止ゴムは本当に必要?
何気なくずっと振動防止ゴムを使い続けている人もいらっしゃると思いますが、「取付が必須というわけではない」ので「いらない」と思えば取り付ける必要はありません。
振動防止ゴムは「階下への振動音」を軽減する目的で取り付けるものですので、取り付けておけば「騒音トラブルの防止」につながります。
また、「地震時の転倒(と転倒による水漏れ)」防止にもなりますので、「騒音トラブル防止・防災対策」にメリットを感じられる方には振動防止ゴムの取付はおすすめです。
洗濯機の振動防止ゴムは「本体の動作音」は静かにできない
よくある勘違いですが、振動防止ゴムは「洗濯機本体の動作音」は静かにすることができません。
- 【振動防止ゴムで静かにならない音】
- ・洗濯、脱水時のドラムの回転音
- ・ドラム(洗濯槽)を回すモーター音
- ・洗濯槽の中で水が動く音
振動防止ゴムでは、「洗濯機本体がゴトゴト動く音」を軽減するためのゴムなので、上記のようにドラム(洗濯槽)が回転する音やモーター音などは静かになりません。
洗濯機本体の動作音がうるさくて気になる方は、静音性能の高い洗濯機への買い替えを検討された方がいいでしょう。
洗濯機の高さ調整なら「防振かさ上げ台」がおすすめ
振動防止ゴムのパッケージには、「洗濯機のかさ上げにも!」という文言が書かれていることがあります。
確かに、振動防止ゴムを挿し込むことによって多少のかさ上げにはなりますが、振動防止ゴムでかさ上げできるのは「2~2.6cm」くらいです。
「本当に、ちょっとだけ高さが足りない」のであれば振動防止ゴムでもいいですが、「3cm以上足りない」「排水ホースが全然入らない」というのであれば「かさ上げ台」でないと対応ができません。
防振ゴムほどではありませんが、かさ上げ台にも防振対策がされた「防振かさ上げ台」という部品がありますので、高さ調整を考えている方はそちらを選ばれる方がおすすめです。
洗濯機の振動防止ゴムを選ぶときは「素材・材質」をチェック
振動防止ゴムを選ぶときは、「素材・材質」を必ずチェックするようにしましょう。
振動防止ゴムの素材は大きく2つに分かれ、「ハネナイト」と呼ばれる静音・低振動に優れた高性能防振ゴムと「普通のゴム」の2種類があります。
国内メーカーでも、ハネナイトを使った防振ゴムとそうでないものがあるので、「静音・低振動」を重視される方はハネナイト素材の防振ゴムを選ぶようにしましょう。
洗濯機の振動防止ゴムのおすすめランキング4選
ここからは、洗濯機の振動防止ゴムについて、おすすめな製品を4つご紹介します。
おすすめポイントでは、この記事内で紹介した「ハネナイト素材かどうか」「かさ上げできる高さはどれくらいか」などについてまとめています。
見た目が似たものも多いですが、それぞれ素材やかさ上げできる高さが違いますので、よさそうなものがないかチェックしてみてください。
洗濯機用防振ゴム TW-660 ニューしずか
- 【おすすめポイント】
- 素材:ハネナイト
- かさ上げの高さ:約9mm
洗濯機用防振ゴムで一番有名な国内メーカーが、「東京防音」です。
国内有名メーカーということで、防振ゴムの素材には「ハネナイト」がしっかり使われており、「静音・低振動」を重視される方は「ニューしずか」を選ぶのがおすすめです。
ただ、高さ(厚み)が9mmなので、「かさ上げには使えない」という点に注意しましょう。
「かさ上げをしたい」という方は、因幡電工の「ふんばるマン」も一緒に購入されることをおすすめします。
洗濯機用防振ゴム TW-250 しずか
- 【おすすめポイント】
- 素材:天然ゴム
- かさ上げの高さ:約2.5cm
先ほどの「ニューしずか」の古いモデルが、「TW-250 しずか」です。
ニューしずかとの違いは、素材が「ハネナイトではなく天然ゴム」、「2.5cmのかさ上げができる」という点です。
ニューしずかほどの静音性能は期待できませんが、「静音対策ができて、かさ上げもできる」という点は大きなメリットだと思います。
ただ、すでに「ニューしずか」が発売されており、いつ製造終了になるかわからず、残り在庫が少なくなるとネットショップで価格高騰が起こることがあるので値段はしっかり確認しましょう。
洗濯機用防振ゴム st-001 departure
- 【おすすめポイント】
- 素材:ゴム
- かさ上げの高さ:約9mm
Amazonで売られている格安タイプの振動防止ゴムです。
寸法は東京防音のニューしずかと一緒で、素材は普通のゴムで、通常時の価格はニューしずかより数十円高いので普段はニューしずかがおすすめです。
ただ、Amazonのセールで安くなることがあり、配送・対応がいいとつく「Amazon's Choice(2022/04時点)」にも選ばれていますので、セールで安くなっていればこちらを選ぶのもありでしょう。
洗濯機用防振ゴム QWFPKBSD
- 【おすすめポイント】
- 素材:ゴム
- かさ上げの高さ:1.8cm
こちらも、Amazonで売られている格安タイプの振動防止ゴムです。
こちらは、かさ上げできる高さが「1.8cm」で、価格は天然ゴムを使っている「TW-250 しずか」よりも数円安いので、価格重視の方にはおすすめです。