「冬になって暖房をつけるようになったけど、全然暖かくならないし、電気代が高い・・・」とお困りではありませんか?
暖房の設定温度を高くすれば部屋は暖かくなるかもしれませんが、光熱費が高くなるのは避けたいですよね。
また、どれだけ暖房の設定温度を高くしても部屋が暖かくならないという人もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、部屋が寒いときにできる対策や光熱費の総額を抑えて部屋を暖かくする方法についてご紹介したいと思います。
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部屋が寒い原因と暖房が効かない理由とは
「暖房をつけているのに、全然部屋が暖かくならない」「新築でエアコンも新品なのに部屋が寒い!」という場合。
このように暖房をつけているのに部屋が暖かくならない場合は、下記のような原因が考えられます。
- 【暖房をつけているのに部屋が寒い原因】
- ・窓際の防寒対策ができていない
- ・床から熱が逃げている
- ・壁から熱が逃げている
- ・暖房器具の性能や設置場所の問題
上記原因一覧は、部屋の温度への影響が大きい順に紹介していますが、部屋が寒い原因の8割が「窓際の防寒対策ができていない」です。
この記事では各原因に対しての対処法をご紹介していますが、「何をやったらいいか迷う」という方は窓際の防寒対策をやるのがおすすめです。
部屋の寒さ対策【窓際を暖かくする】
部屋の寒さ対策で一番優先してやった方がいいのが、「窓際の寒さ対策」です。
部屋の熱は、約65%が窓から逃げていると言われており、とくに「窓が大きければ大きいほど」部屋の熱が逃げやすくなると言われています。
一方で、「窓際の寒さ対策をしっかりやれば、部屋が一気に暖かくなる」とも言われているので、部屋が寒い人は窓際の対策から始めるのがおすすめです。
- 【窓際の寒さ対策もくじ】
- ・プチプチを使った寒さ対策
- ・断熱シートを使った寒さ対策
- ・ウィンドーラジエーターを使った対策
- ・二重窓で部屋の断熱性能をアップ
窓際の寒さ対策1.プチプチを貼る
一番費用が安く、手っ取り早くできるのが「プチプチを貼る」対策です。
梱包資材のプチプチには空気の層があるため、窓に貼り付けることで「部屋の熱が外に逃げにくくなる」効果が期待できます。
費用が安く済むというメリットがある一方で、「見た目が汚い」「結露でテープが剥がれる」などのデメリットがあるので「とにかく安く対策をしたい」という方向けの対策です。
100均のプチプチシートは割高傾向
100円ショップでも、プチプチシートは販売されていますが、ホームセンターやネットショップで買うよりも割高な傾向にあります。
また、掃き出し窓のような大きな窓の場合、1枚のプチプチシートではサイズが足りず、複数枚を繋ぎ合わせるなどの手間が出てくるので、窓が大きい場合は後述の断熱シートの利用をおすすめいたします。
窓際の寒さ対策2.断熱シートを貼る
「窓が大きい」「プチプチだと見栄えが気になる」という場合は、断熱シートを貼る方法がおすすめです。
断熱シートというと、昔はプロ施工の難しいものしかありませんでしたが、最近は「水」で窓に貼り付けられる断熱シートが販売されています。
プチプチよりも若干高くはなりますが、それでも2,000~6,000円くらいで景観を損ねずに寒さ対策をすることができます。
断熱シートを使うと採光性は落ちる
断熱シートは窓ガラス表面にシートを貼ることになるため、「採光性が落ちる」というデメリットがあります。
採光性が落ちると部屋に入ってくる光の量が少なくなるので、秋~冬は日中でも部屋が暗く感じることがあるでしょう。
プチプチと比べると断熱シートの方が採光性は高いですが、「窓から入る光の量は減らしたくない」場合は次で紹介するウィンドーラジエーターを使うのがおすすめです。
窓際の寒さ対策3.ウィンドーラジエーターを使う
ウィンドーラジエーターとは別名「窓下専用ヒーター」と言われ、名前の通り窓の下に設置するヒーターです。
ウィンドーラジエーターを使うことで、窓の外から冷気が入ってくるのを防ぎつつ、部屋の熱が窓の外に逃げるのを防ぐという効果があります。
ウィンドーラジエーターを使うと電気代がかかりますが、暖房の設定温度を下げたり、使用時間を短くすることができるので、全体の電気代を安く抑えることができます。
本体価格が高いのがデメリット
ウィンドーラジエーターは、節電効果や内外からの景観を崩さないというメリットがある一方で、「本体価格が高い」というデメリットがあります。
窓1ヶ所に対して、大体2~3万円の費用がかかるだけでなく、電気代もかかるので「節約第一!」という方にはあまりおすすめできません。
「初期費用はかかってもいいけど、できれば電気代がかからない方がいい」という場合は、次で紹介する「二重窓」を検討してみてはいかがでしょうか。
窓際の寒さ対策4.二重窓を設置する
既存の窓の内側に新たに設置する窓のことを「二重窓」と言います。
二重窓を取り付けることで、既存の窓と追加した窓の間に空気の層ができることになるので「部屋の中の熱が外に逃げにくくなる」というメリットがあります。
ここまで紹介した方法の中で、一番断熱効果が高く、「防音・防犯対策」にもなるので一番おすすめの対策です。
自分で設置するのが心配というハードル
「二重窓って、何だか高そう。リフォームになるんじゃないの?」と思われる方が多いですが、二重窓は既存の窓枠にはめ込むだけで設置することができます。
そのため、リフォーム業者に依頼せずに、ネットショップで二重窓を購入して、自分で取り付けるといったことが可能です。
やったことがある人は簡単に感じますが、やはり「失敗するのが怖い」という人も多いので、そういった方はリフォーム業者に依頼されるのがおすすめです。
部屋の寒さ対策【床を暖かくする】
窓の次に部屋の熱が逃げる場所が「床」です。
最近は床暖房や断熱性能の高い床材もありますが、そういったものは高価なので、大体のご家庭では何も対策がされていない状態だと思います。
床の寒さ対策は窓に比べて安くできるので、「なるべく費用を抑えたい」という方は床の寒さ対策から始めるのもいいでしょう。
床の寒さ対策1.タイルカーペットを敷き詰める
「お手頃に部屋全体の床の寒さ対策をやりたい」という場合は、タイルカーペットを敷き詰めるのがおすすめです。
布地のタイルカーペットであれば、コルクマットなどと比べて断熱性能が高く、「カーペットがズレずらい」「設置がラク」などのメリットがあります。
「それでも、部屋全体にカーペットを敷くのは面倒」という場合は、次で紹介するホットカーペットを使う方法もあります。
床の寒さ対策2.ホットカーペットを敷く
「取り合えず、横になるスペースだけ暖かくなればいい」という場合は、ホットカーペットを使うのがおすすめです。
ホットカーペットとは、電気で暖かくなるカーペットのことです。冬でも、日中であればホットカーペットと毛布に包まることで暖房をつけずに過ごすことも可能です。
床の寒さ対策3.断熱シートを敷く
「カーペットを敷いているけど寒い」「ホットカーペットを使っているけど、微妙に寒い」という場合は、カーペットの下に「断熱シート」を敷いてみるといいでしょう。
昔からある方法ですが、こたつマットやホットカーペットの下に、断熱シートを敷くことで床下に熱を逃がしにくくする断熱グッズがあります。
既にタイルマットやホットカーペットを使っているのに床からの寒さが気になるという方は、この断熱シートを一緒に使ってみてはいかがでしょうか。
部屋の寒さ対策【壁際を暖かくする】
部屋の寒さ対策を行う場合、窓と床をやっておけば基本的に壁際は何もやらなくても十分暖かくなります。
ただ、「古い木造住宅で壁が薄い」「打ちっぱなしのコンクリートで寒すぎる」という方もいらっしゃると思います。
そこでここでは、そういった特殊な事情を持った方向けに壁際の寒さ対策をご紹介したいと思います。
壁際の寒さ対策は「断熱パネル」を貼るだけ
個人でできる壁際の寒さ対策というと、「断熱パネル(シート・ボード)」を貼るだけになります。
断熱パネルとは、分厚い壁紙のような内装資材のことです。
賃貸の場合は「DIY可物件」であれば自身で断熱パネルを購入して取り付けることができますが、自分でやる自身がない方はリフォーム業者に依頼した方がいいでしょう。
部屋の寒さ対策【暖房器具の改善】
「窓の断熱対策をしたけれど、そもそも暖房の効きが悪い気がする」という場合。
このような場合は、暖房器具の掃除や効率改善を試してみるといいでしょう。
ここでは、既存の暖房器具の掃除方法や効率改善のやり方についてご紹介したいと思います。
部屋の寒さ対策に繋がる暖房器具の掃除方法
暖房器具の掃除というと、「エアコンのフィルターを洗う」のが有名ですが、フィルターだけでなく「フィン」もクリーニングできるとより暖房効率が上がります。
難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、エアコンフィルターを外した後に、エアコン本体にカバーを取り付けて洗浄剤で洗うだけで完了です。
最近はyoutubeの動画にもやり方が上がっていますので、動画を見ながら自分で掃除してみるのもいいでしょう。
完全分解洗浄に注意
youtubeの動画の中には、外装のネジを外して基盤をむき出しにして洗浄する「分解洗浄」のやり方を紹介している動画もあります。
業者がやる分にはいいですが、個人の方がこれをやると洗浄後にエアコンが壊れてしまうようなトラブルに繋がることがあります。
市販のエアコン洗浄スプレーは、分解せずにフィンを洗浄できるようになっているので、個人での分解洗浄はやらないようにしましょう。
部屋の寒さ対策に繋がる暖房効率の改善策
夏の冷房効率を上げるのは「サーキュレータ」ですが、冬の暖房効率を上げるのは「セラミックファンヒーター」です。
小型のセラミックファンヒーターとエアコン暖房を組み合わせることで、部屋の暖房効率を上げることができます。
置き場所はサーキュレーターと同じで、「エアコンに背を向けて」設置するようにしましょう。
部屋の寒さ対策を本格的に考えるなら窓のリフォーム
この記事では、自分で手軽にできる部屋の寒さ対策について紹介しましたが、「本格的に部屋の寒さ対策をしたい」という場合は窓のリフォームがおすすめです。
一番費用が安く断熱効果が期待できるのは「二重窓」ですが、「換気をするときに、二個も窓を開けるのは大変」と感じる人もいらっしゃると思います。
そのような場合は、「複層ガラス」や「断熱ガラス」を使った断熱使用の窓へのリフォームを検討してみるのがいいでしょう。
特に、断熱目的のリフォームでは国からの補助金が出ることもあるので、そういった対応ができる業者に一度相談されることをおすすめいたします。