「加湿器を使うと、部屋が寒くなっている気がする!」「乾燥対策で加湿器を使いたいけど、部屋が寒くなるのは嫌・・・」
上記のように、「加湿器を使うと部屋が寒くなる」といったお悩みを抱えている人がいらっしゃいます。
加湿器を使ってもそこまで室温は下がりませんが、設置場所や加湿方式によっては「寒い!」と感じるほど室温が下がることもあります。
そこでこの記事では、加湿器を使うとどうして部屋が寒くなるのか、また加湿器を使いながら室温を上げるための方法などについてご紹介したいと思います。
目次 [非表示]
部屋が寒いのは加湿器のせいとは限らない
加湿器を使うと「部屋が寒くなる」原因についてですが、以下2パターンの原因があります。
- 【加湿器を使うと部屋が寒くなる原因】
- ・加湿されたことで体感温度が下がっている
- ・部屋が寒くなる種類の加湿器を使っている
- ※クリックで、解説に移動します。
「加湿されると体感温度って上がるんじゃないの?」「部屋が寒くなる加湿器なんてあるの?」など、疑問に思われた方も多いと思います。
家電量販店で働いていた人は知っているかと思いますが、一般の方には初耳な情報だと思いますので、詳しく解説したいと思います。
加湿器を使うと部屋が寒くなるのは「体感温度」によるもの
「湿度が高くなると体感温度は高くなる」というのは皆さんご存じだと思いますが、実はこの情報「風速(風の流れ)」が計算に加わっていません。
ミスナールの計算式という体感温度を計算する数式がありますが、これは「気温・湿度・風速」の3つの情報を元に体感温度を計算する数式です。
- 【体感温度の仕組み】
- 室内の無風状態で、湿度が上がると「体感温度は上がる」
- 室内に風の流れがある状態で、湿度が上がると「体感温度は下がる」
加湿器を使うと、湿度が高くなるので、室内に風の流れがある状態では、「体感温度が下がる」ため「いつもより部屋が寒い」と感じるようになります。
部屋を閉め切っていても、加湿器が動いていると風の流れができますので、加湿器を使うと「部屋が寒い」と感じるようになります。
使うと部屋が寒くなる加湿器の種類とは
「加湿器を使うと体感温度が下がるため、部屋が寒いと感じる」と説明いたしましたが、これは「加湿器の種類」によって状況が異なります。
加湿器の種類 | 寒いor温かい |
---|---|
超音波式 | 寒い |
スチーム式(加熱) | 温かい |
ハイブリット式(加熱気化) | まあ温かい |
気化式 | 寒い |
使うと部屋が寒くなるタイプの加湿器が、「超音波式」と「気化式」です。
一方で、使うと部屋が温かくなるのが「スチーム式」と「加熱気化式」です。
スチーム式と加熱気化式は暖房費の節約にも◎
スチーム式と加熱気化式は、「水を温めて」加湿するタイプの加湿器です。
単体の電気代は超音波式や気化式よりも若干高くなりますが、暖房の設定温度を下げることができるので、トータルで見ると暖房費の節約に繋がります。
そのため、「加湿器は使いたいけど部屋が寒くなるのは嫌」「加湿器を使っても電気代をそれほど上げたくない」という方は、スチーム式または加熱気化式を選ぶのがおすすめです。
加湿器を使うと部屋が寒い人向けの室温を上げる方法
部屋が寒くなるのが気になる人は、「スチーム式または加熱気化式を選ぶのがいい」と紹介しましたが、超音波式や気化式でも使い方を工夫すれば湿度と室温を上手に上げることができます。
ここでは、部屋が寒くなるタイプの加湿器を使っている人でも、湿度と室温を効率よく上げる方法をご紹介します。
部屋が寒いときは加湿器と暖房の位置を工夫
「位置を工夫・・・めんどくさそう」と思われるかもしれませんが、安心してください。めちゃくちゃ簡単です。
- 【湿度と室温を効率よく上げる配置】
- ・暖房の真下に加湿器を置く
- ・暖房の風の進行方向に加湿器を置く
一番いいのは「暖房の真下に置く」ことですが、暖房器具の真下に棚などを置いている方も多いと思います。
そのため、次点で「暖房の風の進行方向に置く」と、加湿と室温上昇を効率よく行うことができます。
部屋が寒いのが気になる人向けの加湿器の選び方
ここまでにも紹介しましたが、部屋が寒いのが気になる方は「スチーム式」または「加熱気化式」の加湿器を選ぶのがおすすめです。
ただ、加熱方式が同じものでも、製品によって「消費電力」や「本体価格」など、細かい違いがあるので「どれを選んだらいいかわからない」方もいらっしゃると思います。
そこでここでは、加湿器の選び方やおすすめの製品についてご紹介したいと思います。
元から部屋が寒い人は「スチーム式加湿器」がおすすめ
「スチーム式」と「加熱気化式」についてですが、「部屋の温かさ」「本体価格の安さ」でいうと「スチーム式」がおすすめです。
- 【なぜスチーム式の方がいいのか?】
- 本体価格が安く、加熱のみで加湿を行うので、部屋が温かくなる。
- デメリットは、「消費電力が大きい」こと。
スチーム式は加熱気化式よりも消費電力が大きいですが、加熱気化式は本体価格がスチーム式の3倍以上あるので、10年使っても電気代と本体価格の合計はスチーム式の方がお得です。
そこでここでは、スチーム式の中から、特におすすめの加湿器を6つご紹介したいと思います。
象印マホービン EE-RQ50-WA
大手家電メーカーの象印が出している加湿器です。
大手ということもあり、「チャイルドロック」「ふた開閉ロック」「転倒湯漏れ防止構造」など、熱湯を使うスチーム式の安全対策がバッチリ施されています。
タンク容量「3.0L」と大容量で、強運転で6時間、弱運転なら24時間持つので「水の補充は1日1回にしたい」という方におすすめです。
三菱重工「roomist」SHE60VD
三菱重工が開発した加湿器です。
Roomistのおすすめポイントは、「掃除がしやすい」「イオンフィルターとBIOフィルターの二重構造で水を清潔に保てる」「消費電力が少ない」ということです。
タンク容量は4.0Lで、加湿能力を抑えたエコ運転なら24時間水の入れ替えなしで稼働させることができます。
「電気代は安く抑えたい」「設置場所は小さい窓しかないから加湿能力はそこまでいらない」という人におすすめです。
山善(YAMAZEN) スチーム式加湿器スチームキューブマグ KS-J242
生活家電メーカーで有名な「山善」の加湿器です。
おすすめポイントは「タンク内掃除が簡単」「シンプル機能で本体価格が安い」ことです。
KS-J242の場合は、加湿タンクの中に手を入れてスポンジで直接磨けるようになっているので非常にお手入れが簡単です。
また、電源ボタンと加湿量切り替えボタンの2種類というシンプル機能なので、本体価格が安く「加湿さえできれば他の機能はいらない」という人におすすめです。
部屋が寒いのは加湿器のせいなのか?まとめ
「超音波式」「気化式」など、水の温度を上げずに加湿を行うタイプの加湿器を使っている場合は、気温が寒い時期に使うと部屋が寒くなります。
そのため、「加湿はしたいけど部屋が寒くなるのは嫌」という場合は、「スチーム式」「ハイブリッド式」の加湿器を使うのがおすすめです。
ただ、加湿器云々の前に常に部屋が寒い場合は、お部屋全体の断熱対策も検討されることをおすすめいたします。
▼ この記事も読まれています ▼